先日、私にとって、ちょっと衝撃だったのが奈良のとある地酒。
私、大阪生まれで京都在住のためか、日本酒なら京都の伏見というイメージが強くて。
奈良の地酒と聞いても、今一つピンとこなかったのです。
しかし、それってずいぶんと間違った先入観だったと今更ながら、気づかされました。
このお酒を飲むと、奈良に対する日本酒のイメージが変わるのではないでしょうか。
「奈良のお酒って美味しい!」
そんな衝撃を与えてくれるのが、「風の森」という奈良県御所市の地酒なのです。
風の森の透きとおる美味しさ
風の森を飲んだ感じは、辛いというよりはキリッとしているといったほうがよいでしょうか。
僅かに炭酸を含んでいて、爽やかな飲み心地なのに軽くないというか。
まったり感はなく、あくまでスッキリとした香りとのどごし。
凛々しいと言えばよいでしょうか。
ストレートにして芳醇。
個人的には、肴がなくてもいい、お酒だけで味わいたいと思うお酒です。
奈良でも結構お目にかかれないお酒なのです
そんな奈良の地酒「風の森」ですが、地元奈良でも、実はなかなかお目にかかれないのです。
スーパーのお酒コーナーはもちろん、近所の酒屋さんでは取り扱っていませんでした。
製造元の油長酒造さんは奈良県の御所市にありますが、御所市って結構奈良でも南部地域。
私は会社の同僚が、油長酒造のある御所市に住んでおられたため、やっとの思いで入手出来ました。
奈良の地酒 風の森の美味しさの秘密
風の森がなぜおいしいのか。
それは風の森を造っておられる、油長酒造さんの、妥協のない製法や原料に対するこだわりにあるように思うのです。
例えば、いまでこそ、無濾過で無加水の生酒というのは、数多くの造り酒屋の売り文句になっています。
けれど、風の森は無濾過無加水生酒として、20年近くも前に売り出された、いわば生酒のパイオニア。
そして、その無濾過無加水に対するこだわりが徹底しているのです。
どういう処理をしたら「無濾過」なのかは、酒蔵さんによって随分違います。
風の森にとっての無濾過とは、搾り機から出てきたお酒をそのままタンクに移して、
数日、静置し、薄濁りの部分が沈殿した後、清澄になったお酒を瓶詰めすることです。
搾ったお酒をフィルター(中空糸フィルターなど)を通過させて貯蔵するのは無濾過ではないと考えています。
引用 http://jp.sake-times.com/enjoy/shop/sake_g_mirokuyokochou
文字で書くと同じ「無濾過」でも、やっていることがちょっと違うように思えませんか?
そんな製法に対する高いこだわりが「風の森」を美味しくしているようでなりません。
そして使っている米と水が個性的
風の森にはいろいろと種類があるのですが、そのなかでも一番オーソドックスでコストパフォーマンスが高いのが「風の森 秋津穂 純米 しぼり華」です。
これに使われている原料米がとってもユニークで、奈良県産の秋津穂という飯米の品種です。
日本酒の米と言えば 山田錦や雄町などをイメージしますが、奈良の地元の品種米を使っているところが個性的なのです。
また、水は金剛葛城山系の深井戸からくみ上げられる硬水でその硬度は21.4mg/l。
これはWHOの飲料水水質ガイドラインによれば「非常な硬水」に分類されるレベルです。
この高硬度の水がスッキリとした味わいを醸し出すのでしょう。
奈良の地酒ってホント美味しかったんですね!
風の森の詳細をもっと知りたい方はこちらをどうぞ。
→【奈良の地酒】風の森 純米 秋津穂65磨き しぼり華 無濾過生原酒 720ML
木津川市、生駒市近辺で風の森を手に入れたいならこちらの記事↓
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