ちょっと変わった美術の先生がいたのだが
久しぶりにプッチンプリンを食べていたら
その先生の話を思い出した。
というのは
先生のあだ名が
「プリン」だったから・・・
どんな話かというと、こうだ。
「道を歩いていると
自動販売機が目に入ってくる。
そうするとどうだろう、
君たちは喉が渇くんだ。
そうしてコーラを買わされる羽目になる。
本当は喉なんか渇いていなくても
自動販売機をみたら、喉が渇くのさ。」
これって、30年も前に聞かされた話なのだが
最近の私たちの消費活動を
うまく言い当てていると思うのだ。
この満たされた国、日本に住んでいると
実はもう 欲しいものなんて無い。
食べることにも、住むことにも、着ることにも、
「どうしようもなく困っている」
というのは、自然災害でもない限り
この国に住んでいたらあり得ない。
しかし私たちは毎日様々なものを消費している。
いくら物に囲まれていても、
満たされた感じがしない。
次から次への必要なものがあるように思えてならない。
これって自動販売機に囲まれているからではないか?
もともと、あなたの心の中に、なかったはずの欲求が、
情報という自動販売機に触れれば触れるほど
植えつけられていく。
- これがないと将来不安
- 実はみんなが知っている
- セレブ御用達
- 絶品の・・・
- こんなに便利
- 行列のできる・・・
- 口コミナンバーワンの・・・
欲しくなるように、心を操作されていないか?
そろそろ気にかけるべきではないだろうか。
真に受けるな。
鵜呑みにするな。
そんなことを思いながら食べたプリンは
懐かしい味がしたなあ。