
今からちょうど100年前に、世界中でインフルエンザが蔓延。
多数の患者、死者が発生していた。
その記録を収めているのが、「流行性感冒」という書籍。
コロナウイルスに苦しめられている、今の世界の状況は決して前代未聞のものではない。
同じようなことを人類は何度も経験してきていると思ってよい。
しかしながら当時を知る者はほとんどこの世にいないためか
次の世代に情報が伝わっているとはいいがたいのではないだろうか。
100年前に人類が経験したパンデミックから学べるものを考えていきたい。
マスクの使用が励行されていた
上の画像は当時の啓発ポスターだが、マスクの使用がかなり奨励されていたようである。
記録によれば、マスク(呼吸保護器ともよばれていた)は女学校、婦人会等のメンバーによっても製作が奨励され、国民に出来るだけ行き渡るようにしようと努力している様子がうかがえる。
マスクの使用が推奨される生活場面としては、
- 患者に接するとき
- 群衆の中、(電車、汽車、劇場、寄席、活動写真館、集会等)に入る時
- 患者、り患した疑いがある人。
- 理髪業者等の従業中
がリストアップされている。
まさに密集、密接、密閉が対象である。
この3つの密も、いまに始まったことではない。
100年前の日本人の経験上、密を避けるのは当然だといえるだろう。
是非、100年前の経験を生かして、3つの密を極力避けたいものです。